ぼのぼの


今日のマンガ紹介は「ぼのぼの」です。

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○作者 いがらし みきお 
○出版社 竹書房 
○掲載誌&発表期間 天才くらぶ(「まんがくらぶ」の前身 1986年3月号~1987年3月号)
まんがライフ(1986年4月号~ 刊行中)、まんがくらぶ(1987年4月号~ 刊行中)にて連載。 
○巻数 30巻(2008年3月時点) 




■あらすじ

ラッコの「ぼのぼの」と森の仲間が繰り広げる,かわいくてちょっとヘンな日常。 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
~ジャンル分類~ 
不条理四コマギャグ漫画
~要素方程式~ 
[ゆるキャラ]×[哲学]×[不条理]=[シュール]×[癒し]

 
ラッコのぼのぼの、シマリスくん、アライグマくん、
この三匹が繰り出す、ほのぼのストーリーが魅力です。

あ、四コマ形式のマンガですよ。

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また、そのゆる~いキャラの絵とは裏腹に、
要所要所に哲学的背景が感じられるところのギャップは、
他を寄せ付けないジャンルともいえます。


~見所ポイント~

①詩的・哲学的なニュアンス 
 
ここまでオリジナリティが強い漫画はなかなかない・・。
このぼのぼのの特徴はひとつ! 
 
不条理ギャグに、哲学要素を加えたらどうなるだろう・・
しかもゆる~いキャラで・・・。

そんな漫画の構成であるこの「ぼのぼの」は、
他を圧倒する漫画だといえる・・。

随所に現れる作者独特の詩も魅力。(コミック内カバーに掲載

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話戻って、もうひとつの魅力、哲学要素とはどういうことなのか?
ストーリーを少しだけ紹介・・。
 
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 ある日、ぼのぼのが、手持ちの石(ラッコが貝を割るための石)が壊れてしまったので、入り江に、友達のアライグマくんと、シマリスくんとで石を探しに行く。 
 ぼのぼのは石がなかなか見つからなかった・・。アライグマくんは「どうだ気に入ったのはあったか?」と聞き、聞かれたぼのぼのは一言。
 
 
僕はどの石も好きなんだけど、どの石が僕を好きなのかな   
 
返答ができない・・いやバカにするアライグマくん。 
 
 また、入り江で石を探している途中、トドに襲われてしまうぼのぼのたち・・。駆けつけたスナドリネコさんが、石を投げてトドから助けてくれることで、無事に終わる。 
 スナドリネコさんが「この石はお前を助けたんだから、その石はお前のことが好きなんじゃないか?」と言われ、ぼのぼのは納得。 
 しかしアライグマくんは「そんなの偶然に決まってるだろ、偶然そこにあって、偶然スナドリネコさんが投げたんだ」と言った。それに対してぼのぼのは・・
 
 
じゃあどうしてその石に偶然が来たの? 
 
哲学的なことを常に考えるぼのぼのの発言はまたまた周囲を困らせる・・。 
 
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こんな日常シーンが繰り返していきます笑。
こういうたまに考えさせられる発言をするぼのぼのと、
その仲間たち。とても魅力的な漫画になっています。 
 
 
②ゆかいな仲間たちの魅力

ゆかいな仲間たちを、少しだけ紹介しておきます。 
 
■ぼのぼの 
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水色のラッコ。
基本的に動きがトロく、しゃべるスピードも遅い。
感情表現が少なく無表情が多く、想像力が豊か。 

勝手に頭の中で怖い想像をする癖があり、想像上の動物(しまっちゃうおじさん)などは有名。
また、おとうさんもぼのぼのと同じで動きが遅く、ぼのぼの以上にしゃべるスピードが遅く、
しゃべるまでに6コマぐらい使うこともある笑 
 
■シマリスくん 
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シマリス一家の末っ子のオス。
上にショウねえちゃん、ダイねえちゃんがいるが、
「自立」を目的として、家族とは離れ一人暮らしを余儀なくされている。 

口癖は「~~なのよ」「いぢめる?」など、姉がいるせいか、
おねぇことばになっているのが特徴。基本的にアライグマくんに蹴り飛ばされいる。 
 
■アライグマくん 
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森一番のいじめっこで、いろんな動物たちをいじめている。
一緒に行動するぼのぼのやシマリスくんは、常にいじめているが、唯一父親には頭が上がらない。 
シマリスくんの姉、ショウねえちゃんと仲が悪く、目が合うとケンカになる。 
 
■スナドリネコさん 
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洞窟に潜んでいるスリムなネコ。
寝ることが趣味で、ぼのぼのが訪ねていっても、寝てることが多く、そしてすごく物知り。 
過去はほとんど明らかになっていなく、謎が多いキャラ。口癖は「それは秘密です」 
 
■クズリくん 
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口癖「にこにこ」に合わせて、常にウンコをするキャラ。
大抵のキャラに嫌われていて、アライグマくんの標的になっている。 
またクズリくんのおとうさんは、「策略家」として有名で、
様々なトラップを控えていて、あなどれないキャラ。

 ~注意点~

①4コマの無駄遣い

実はこのマンガはジャンルこそ4コママンガですが
内容は32コマだったり、1冊まるまるストーリーが続くこともある。

そのため、作品全体で見ると、
非常に読む量が多く、かなり疲れます。

またそれ以上に、ほのぼのとした作風なので
例えば「ぼのぼの」のお父さんが泳いでいるシーンだけで
8コマを使い切るなんてのも普通にあるので笑、
まあ強いて言うなら「じれったい」と思う可能性が大です。

②笑えるのか・・?

ジャンルこそ4コマギャグですが
笑いを提供しているときと、作者独特のものを提供するシーンと
どちらが多いかと言われると後者の気がする。

そのため、ギャグ4コマとしてみるよりは
不思議4コマとして、作者独特の世界観を楽しむ方がいいかも。

  
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「ぼのぼの」。一言で言うならば 
 
ゆるキャラの不条理ギャグと哲学の融合 
 
この漫画は本当にすごい。
ひとつ言えるのは、作者いがらしみきおにしか作れない世界観がここにある事。

ゆるキャラがすごいのか、シュールさがすごいのか、はたまた哲学か。
どれも正解だし、どれも正解ではない気がするのですが、
少なくとも、この漫画は発明と言っても良いと思うぐらい、「何か」が潜んでいる。。 
 
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個人的好み度 86%
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      {100%} ・・・・・ マンガ作品の限界到達点。魂揺さぶる頂点。     
   {99~90%} ・・・・・ 想像を超えた衝撃を受けた。作者に尊敬の念。
   {89~80%} ・・・・・ 想像の範囲内で大好きです。感謝しています。  
   {79~70%} ・・・・・ 好きでもう1回読みたいと思える。オススメできる。  
   {69~60%} ・・・・・ 好きだけどもう1回は・・と感じる。なかなか好き。   
   {59~50%} ・・・・・ そこそこ楽しめたと言えると思う。普通に楽しめた。
   {49~40%} ・・・・・ 読んでいてある程度魅力を感じた。悪くはない。     
   {39~30%} ・・・・・ 普通。可もなく不可もなく。特に言うこともなく。
   {29~20%} ・・・・・ ちょっとだけは魅力を感じた。正直好きではない。   
   {19~10%} ・・・・・ 嫌悪感のようなものを感じた。イライラしてくる。
   {09~00%} ・・・・・ マンガ作品の限界最下層。魂揺さぶる底辺。        
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Commented by 快感じゃがー at 2008-09-04 00:47 x
アニメ見てみましたよー(*゚o゚)なんか本当にシュールだった。(笑
色んな意味で、子供が見るアニメとは思えない感じで。(笑
アライグマは、野原ひろしの声の人なんですねー

あと、「頭が下がらない」ではなくて、上がらない、では???('A`)
Commented by アナゴ(管理人) at 2008-09-06 00:27 x
ぼのぼのはシュールですよね~w あれは小学校ぐらいにテレビでやっていたので、かなり忘れられないアニメでした。 
 
あっ、あと、下がらないじゃ逆か!笑 そうですね、上がらないですわ~。ひそかに直しときます・・・。    
Commented by キナコ at 2017-02-03 15:37 x
ぼのぼのを読んでいると
いつもスヌーピーを思い出します。

可愛い顔して哲学語る。。

子どもの頃見たぼのぼの映画で
「楽しい時間ってどうして終わっちゃうんだろう」
というテーマを今でも時々考えます。
Commented by anagogogogo at 2017-02-03 20:31
キナコさんへ

ぼのぼのは自分自身とっても大好きな作品でして
この作品のユーモア+哲学の世界観は唯一無二の魅力です。

映画も2作品と大好きで
「楽しいことが終わるのは、辛いことにも終わりを作るため」という
心にスーッと入るようなスナドリネコさんのセリフは
非常に印象に残る優しい哲学でした♪
by anagogogogo | 2008-08-31 18:22 | ■ マンガ紹介 | Comments(4)

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