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5巻以内で完結しているオススメ漫画


5巻以内で完結しているオススメの漫画は?と聞かれたら、
間違いなく自分は、「デビルマン」をオススメさせて頂くだろう・・・。

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以前に紹介をさせて頂きましたので、良かったらどうぞ → ※デビルマン紹介記事※

この作品、「生物の価値」という題材において、良く「寄生獣」と比較に出てきますが、
個人的に言わせてもらうと、このテーマにおいては「デビルマン」が勝っていると思う。
寄生獣も非常に名作で素晴らしい作品なんですが・・やはりデビルマンはすごい!!


話の大筋は、何年も前に封印されていた「悪魔」という脅威に対して、
その悪魔の身体能力だけを手に入れ、精神は人間のままの「悪魔人間(デビルマン)」を作り出す事で
人間世界を守っていこうとする「人間側の意志」から物語は始まる。

その悪魔人間(デビルマン)に選ばれた「不動明」は、当初は強い使命感のもとに
数々の悪魔との死闘を進めていき勝利を収めていくのだが、

次第に世の動き、自分が守ろうとしていた「人間」という存在に疑問を感じ始め、
あるきっかけ」により、不動明は「人間」という存在に「守る価値」を見出せなくなってしまう。


そもそもの自分の存在が「人間を守る為」であったにも関わらず、
その対象が無くなってしまい存在意義、価値観が消滅してしまう展開の中、
今度は「悪魔側」の存在に対しても「ある出来事」で価値観を崩してしまう。

もはや「悪魔」「人間」どちらに対しても「価値」を見出すことができなくなる中で、
悪魔側」から伝えられる「ある事実」を突き付けられたデビルマン(不動明)は、
もうひとつの「存在」を確認する。それは新たにデビルマンを戦わせる理由にもなる。


その「存在」には、到底敵わないデビルマンであったのですが、
激闘の終盤に「」が入り込んできて、本当の「終焉」を迎える・・・。


はい!要約したけど、ネタバレを防いだために、わかりづらくなりました!笑。


ただただ、まとめるならば「価値観の消滅と再生」が、この作品の魅力。
これは読んでいて本当に驚く。ここまで「ぐるんぐるん」している作品もなかなかない。
「意外な展開」とか、「読めない流れ」とか、そういう生半可なものではない。


そしてもうひとつは「生物の価値」というテーマに対する答え。
これを5巻で、超展開を続けながら、しっかりと描き切ったのにも驚き。

ここは個人的な意見になってしまいますが、この作品の「生物の価値」に対する答えは、
デビルマンが人間に絶望した際の「被害者から加害者になろうとしている」というセリフにあると考える。

その場面は詳しくは話せませんが、「人間の醜さ」に対してデビルマンは
被害者から加害者に・・・」と表現をした。これがまさに「生物の本質」だと言いきるように。


確かにそうかもしれない。

いじめられたくなからいじめるのかもしれない。
蹴落とされたくないから、蹴落とすのかもしれない。
死にたくないから、殺すのかもしれない。



寄生獣」では、主人公に寄生した寄生虫が
人間の中で一番理解できないのは献身という”自分を犠牲にする心”だ」と、
これまた別方向での「人間の本質」を語るシーンガあるんですが、

デビルマン」では、「人間の本質」を「被害者から加害者になろうとする心」と言い切る。
被害者にならないようにするには加害者になるしかない。「身を守る」とはほんのちょっと違う意識。
そして、「人間の本質」を語る際に出たこの言葉が、その他の生物にも言えてしまう展開。

その当たりが、本当に綺麗に、衝撃的に、絶望的に展開されていくのですごい。


個人的に「昔の作品」と聞くと、「現在の作品」の方が面白いだろう!と、
まあ正直言うと自分は今でもそう思っていて、あまり「古い作品」を読んでませんが笑、
このデビルマンは、正真正銘「面白い」と思えた作品でした。本当にすごいんです。

激烈にオススメ。「生物の価値」とは何か。醜いのか美しいのか。ぜひご覧あれ!!

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by anagogogogo | 2013-03-19 00:23 | ■ マンガの話

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