ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
2019年 08月 18日
さて、漫画の感想をろくに書かず映画の感想です。
今回紹介するのは「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」です。
※今回は「物申す!」想いが強く、ネタバレさせていただきます。

日本の「国民的RPG」と言っても過言ではない程のゲームであり
そのなかで名作論争でもおそらく上位に登場するⅤ(ファイブ)を題材にした
CG映画作品です。自分も映画化情報からずっと楽しみにしていた作品。
物語はざっくりと言うと「親子3世代物語」と「二人の花嫁」という
当時のスーファミRPGのなかでも、結構深い題材だったなと、大人になってから
考えると、少年の頃にやっていたゲームの物語性に改めて驚きます。
かく言う自分も現在31歳。世代より少し若いが兄の影響で小学校低学年でプレイ済。
そしてこのⅤ(ファイブ)とⅥ(シックス)が一番思い出深い作品です。
ですので少年時代にプレイをした世代はおそらく30後半くらいがドンピシャか。
まあゲームですので世代問わずプレイをした方達の「思い入れ」は計り知れない。
自分もⅤはドラクエのなかでも思い入れ深く、
父の死、花嫁の究極の選択、出産など・・その物語性は夢中になりました。
裏ボスの「エスターク」があまりに強すぎて夜中まで戦いが長引き
親に電源を切られて本気で絶望した思い出がよみがえりました(実話です笑)
閑話休題。
さて、本作品。
そういう意味では現在のドラクエプレイをする「少年」よりも
実は少年の頃に実際にプレイをして、あの紫ターバンの主人公に
並々ならぬ「感情」を持っている大人たちのほうが「期待」を持つような映画。
そしてその「感情」を見事に「ひっくり返す」ような仕掛けを
ラスト十数分に用意したこの「映画」はきっと世間を驚かしたと思います。
その「仕掛け」は・・・(言っちゃいます)
①ラスト十数分までは原作意識(忠実かは別)のストーリー
②途中に登場キャラから「クエスト」というセリフが。気のせいか?
③あのミルドラースが復活してしまう
④あれ?でももうあと十数分でミルドラース復活って尺は?
⑤!?!?時が止まった??
⑥なんか知らないデータの化身みたいなキャラ出てきた・・
⑦え?「大人になれよ」ってどういうこと?
⑧実はVR世界のドラクエ体験シミュレーターの世界だった!?
言ってしまうとこのような流れで
自分は初めて映画館で、「周りの人の反応」が気になり首を振りました笑。
よくぞこの「仕掛け」を映画で選んだなと。
ある意味「勇気ある」この仕掛けは、驚かされたのが正直な感想。
それが良いか悪いかは、映画レビューを見ていただければわかると思います。
見ていた冒険は「一人の人間」が見ていた「VR物語」だった。
主人公は「あなた自身」。ドラゴンクエスト「ユア・ストーリー」。
まさか副題にそんな大きな伏線があったと、笑ってしまいました笑。
まあ・・ここの話はその他レビューでも
きっとみなさんつぶやかれていると思うのでこのくらいで。
その他の「映像」「物語」に関してはすごく楽しめたし、
まあ「花嫁」に関してはまた話し出すと長くなるのであえてスルーで笑。
ドラゴンクエスト「ユア・ストーリー」
今現在「少年」の人。かつて「少年だった」人。
見え方は大きく変わってしまう作品かもしれませんが、
ラスト十数分の「驚き」は、おそらく「衝撃」なので注意です。
ある意味この「ラスト十数分」を知らずに見れたことに感謝です。
これを知って見るのと知らないで見るのでは、この映画の「価値」が変わる。
(そして当時フローラ派だった自分ですが、映画ではビアンカが良かったです照)