CLANNAD(アニメ感想)感涙シーン解説
2019年 09月 24日
はい、前回に続きCLANNADの感涙シーンを
ひとつだけ紹介・・というか解説をしてしまいます。
(話したくなるほど感動したというわけです笑・・漫画が遠のく・・)
前記事も書きなぐりなので参考になるとは思いませんが
本記事は完全に見たことのある人への記事になりそうなので
ネタバレOKで、このシーンだけ見たいという方はお進みください。
(可能であれば全話見て欲しいんですが・・)
さて、どのシーンを紹介するか悩みはしましたが
やはりほぼ全員が一致するであろう二期の18話の汐との花畑のシーン。
ここのシーンはやはり涙がこらえきれないシーンだったので
ちょっと分析チックな解説になりそうですが書いてみようと思います。

<ちょっとシーン前段解説>
最愛の人である渚(なぎさ)を無くしたと同時に命を授かった汐(うしお)。
明也はその絶望から、汐を渚の両親の家にあずけて5年の歳月を過ごすこととなる。
もちろんその間一回も会っていないわけではないが(アニメで描写無し)
明也は汐に対して「親らしい」ことをすることはない5年間を送ってしまった。
そんなある日、渚の母である早苗さんが作ったきっかけで
明也と汐の二人だけで、明也の父の故郷へ旅行に出かけることとなった。
明也の父は、明也がまだ小さいころに妻を事故で無くし
それから男一人で明也を育て上げる人生を選んだが、
仕事との両立、明也との衝突も相まって、酒に溺れ、人格にも傷を負う。
そんな父親を明也は嫌い、まともなコミュニケーションも取らなくなっていた。
そして旅行先で明也は父方の母親に出会い
父の想いや生活のことを聞き、父親とあった障壁のようなものを
心のなかから取り除くことができた(実際には旅行後に会いに行きますが)
・・・とりあえず前段はこんな感じで
紹介した感涙名シーンの前には、渚の両親に汐を5年も預けていたことや
父親とのこれまでの障壁のようなもの、明也にとって大事なシーンが詰まる。
そして明也に買ってもらったが、花畑で失くしてしまったロボットのおもちゃを
探していたが見つけることができなかった、汐との名シーンが・・。
<感涙シーン>
※セリフ回想は動画再生しながら自分で頑張りました汗。
まずは明也が汐に語りかけるんです。
明也「ずっと探してたのか?」
汐「うん…」
明也「汐、あのロボットな、見つからないかもしれない。
仕方ないんだ。だから、また新しいの買おう…な?」
すると汐が納得のしない顔で一言。
汐「あれ…ひとつだけだから」
明也「ん?売店にたくさん売ってたろう?」
汐「選んでくれて、買ってくれたものだから」
明也「えっ?」
汐「初めて、パパが…」
今まで父親らしいことをできなかった5年間という重みと
汐が自分が選んだ初めてのプレゼントを大切にしてくれた想いとで
明也の心が動かされ・・そして最強の感動BGMがここで流れ始めます(涙)
明也「汐…寂しかったか…?」
汐「うん」
明也「俺なんかと旅行できて、楽しかったか?」
汐「うん」
明也「うん…そっか」
明也「汐、俺、傍にいていいかな?
ずっと長いこと…ダメなパパだったけどさ。
これからは、汐のために頑張るから・・
だから…傍にいても、いいかな?」
汐「うん…」
明也「本当か?」
汐「いてほしい」
明也「そっか…」
汐に本当の気持ちを話した明也。
そして汐は悲しい顔つきで明也に語り掛ける。
汐「でも今日は大切なもの無くしたから、悲しい」
明也「うん…」
汐「パパ、あのね…もう……ね…
がまんしなくて、いい?
早苗さんが言ってた。
泣いていいのは、おトイレか…パパの胸の中だって…」
明也「うん…うん…」
汐は明也に抱きつき、今までの5年間の「我慢」「甘え」など
すべてを涙に変えて泣き出し・・明也と抱き合います。
そしてベストタイミングで神BGMがここで大サビに入るんです。
というより・・おそらく初めて神BGMの大サビ部分が流れた記憶です。
※もしもこの前段と紹介記事で18話を見ても良いという方は
もう見てください!ただし、やはり全話見てからの方が絶対にいいです!
(このシーンを広めたいという気持ちと、全部見て欲しい気持ちが反発を笑)
CLANNAD 泣けるシーン(youtubeリンク)
いやーたった5分なんですけどね・・。
言葉数も決して多くはないんですが、もうね・・色々と・・涙。
<分析>
なんなんでしょうね、このシーンは。
「泣ける」という部分は漫画で結構分析しているつもりなんですが
どんなアニメよりも、やはりこのシーンの感動は抜きんでている気がして。
色々な要素が積み重なってこそのシーンなんですが
正直この破壊力は、前段の少しの話を知っているだけでも感動できる。
特にこのシーンで泣ける「要素」というものを考えるとするならば・・
「親子」「失った5年間」「汐から明也への気持ち」「明也から汐への気持ち」
「早苗さんの育てた5年間」「BGMの良さ」「声優の良さ」「間の使い方」など・・
やはり挙げきれなくて笑。
ただひとつ言えることは、やはりCLANNADの40話分の積み重ねが
このたった5分間で爆発して、奇跡的な演出で心を揺さぶるとしか言いようが無い。
「明也も汐も本当の気持ちをお互いに伝えること」
「失った5年間の重みを知ること」
「早苗さんが汐に対して、親としてのラインを引いていたこと」
「明也もまた父親に対しての障壁を無くしかけていたこと」
「ゆっくりと・・少しずつ・・お互いが話すこと」
「明也と汐の声優二人の、声の詰まりや間が絶妙なこと」
本当に挙げきれない想いが詰まったこのシーンは、
アニメ史上のなかでも、感動できるシーンなんだと思います。
個人的には「汐の声優」と「早苗さんの想い」が強烈でした。
汐の声優は調べるとクレヨンしんちゃんの「ひまわり」役で驚き。
聞けばなるほどですが、この汐の声は・・ちょっと不器用で大人し気な
汐の声にぴったりで、もう頭から離れません・・本当にすごい。
あとは早苗さんの想いが発覚して、心を揺さぶられます。
それまで早苗さんと言えば天然系で、「厳しい」という一面が無いような
本当にほんわかしたキャラクターなんですが
「泣いていいのはおトイレとパパの胸の中だけ」と汐から知らされ
早苗さんが、あくまで父親は明也だという事、悲しい面を
他人や外に見せないことなど、しっかりとした「育ての一線」を
5年間守っていたことに気づいてしまい、空白の5年間の重みが一気に増す。
実はこの後の「明也の父親に会いに行く場面」でも
汐がそっと父親の前で、綺麗な正座をするシーンが一瞬出るんですが
ここでも早苗さんの教育というか、育てを感じて泣けました。
まあ実際早苗さんの育てなど、5年間の出来事はアニメでは無く
このおトイレとパパの胸の中だけという真意はわかっていないんですが
自分は先に挙げたような「強い意志」だったのかなと思っています。
<最後に>
なんかまた、まとまりもなく書きなぐってしまいましたが
最後になりますが、やはりCLANNADはおススメできるアニメです。
「日常」というシーンを日常のまま、力を抜いて
それでいてひとつひとつの積み重ねで世界観を丁寧に作り上げて
人生と言うステージで起きるイベントで掘り下げていく。
やはりCLANNADが感情移入できる所以は「ここ」ではないかと思います。